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ケニアハネムーン旅行記【マラセレナロッジ】

マラトライアングルへ

バルーンサファリが終わると、キーコロックロッジに戻り急いで荷物をまとめます。そしてキーコロックロッジを出発して次に向かうのは、西に直線距離で30km離れたマラセレナロッジ。どこまでも続く草原の中でゆっくりと草を食べているキリンやシマウマを横目に、車はマラセレナに向けて国立保護区を貫くデコボコ道を疾走します。窓を開けるとひんやりとした風が気持ち良い。赤道直下なので日差しは厳しいケニアですが、標高1500m以上あるマサイマラは意外に快適な気候なのです。

キーコロックロッジから怒涛のスピードで西に進んで30分くらい経った頃でしょうか、ドライバーのWさんが車のスピードを急に落として路肩に車を止めました。外を見てみると赤茶けた大地の真ん中になにやら記念碑のようなものが建っています。車を降りて近くに寄ってみると・・・

マラトライアングル

ケニアとタンザニアの国境

マラトライアングル

この石碑以外に国境を示すものは無い

ケニアとタンザニアの国境を示す石碑でした。たったこの石一つで大地が二つの国に区切られているとは驚きです。主要な道路には出入国のゲートがあるようですが、その他の場所はこのように何も区切りが無いので、マサイ族などは双方の国の集落をパスポートを持たずに行き来しているのだそうです。

そして、この石碑からほんの数百メートル走ると川幅が30m近くある大きな川を渡ります。と同時に強烈な腐敗臭が襲ってきました。そう、この川はヌーの河渡りで有名なあのマラ川(Mara River)、目に飛び込んできたのはセレンゲティに戻るために必死でこの川を渡り、そして渡りきれずに力尽きたヌーが何十頭も川岸に打ち上げられ、その肉に群がるハゲコウやハゲワシの姿でした。

激流やその底に潜むワニと戦いながら必死で対岸へと渡るヌーの河渡り。念願のマラ川を目にし是非この目でこの河渡りを見てみたいと思う反面、この光景でサバンナの現実を思い知らされとても悲しい気持ちにもなりました。

マラトライアングル

マラ川

マラトライアングル

新旧二つの橋が掛けられている

頭の白い模様が王冠に似ている事から名づけられた

アフリカ動物図鑑[25] オウカンゲリ
頭の白い模様が王冠に似ている事から名づけられた

マラトライアングル

アフリカ動物図鑑[26] ハゲワシ
ヌーの死骸に二十羽くらいで群がっていた

マラ川を渡ってすぐのところにゲートがあり、この先は通称「マラトライアングル(Mara Triangle)」と呼ばれる地域となります。大阪府ほどの大きさのあるマサイマラ自然保護区はこのマラ川を境に東と西に地区が分かれており、これより西は東の地域と比べてより厳しい公園規則が設けられています。規定された道路以外通行してはならないとか、動物には近づき過ぎてはならないなど、公園内でのルールが細かく決められているようです。

マラトライアングル地図

さて念願のマラセレナロッジがだんだんと近づいてきました。今回ケニア旅行を行こうと決めたきっかけともなったマラセレナロッジ。ずっと待ち焦がれていたロッジにいよいよ到着するかと思うと心が躍ります。

マラセレナ・サファリロッジ

マラセレナロッジ(Mara Serena Safari Lodge)はマラトライアングルのほぼ中心にあり、マラ川を望む小高い丘の上に建てられています。全ての部屋が山の斜面に建てられており、眼下にはマラ川やどこまでも続くマサイマラの青々とした大地が広がります。高台からマサイマラを一望できるこのロケーションがこのロッジのウリとなっており、今回このロッジに泊まりたいと思ったのも雄大な景色を眺めながらゆっくりとしたいという思いがあったからでした。

マラセレナロッジ

ロータリー(エントランス側から撮影)

マラセレナロッジ

エントランス

マラセレナロッジ

各ロッジへと続く道

マラセレナロッジ

マサイ族の家をモチーフにしたロッジが並ぶ

マラセレナロッジに着くとホテルの方がお出迎え。冷えたマンゴージュースを振舞われながら本館のロビーでチェックイン手続きを行います。本館は、レストランやフロント・土産物屋などが入っており、黄色を基調としたマサイ族の家をモチーフにしたとてもかわいらしいデザイン。本館・各ロッジ共にこのデザインで統一されており、洗練されたとてもおしゃれな空間が演出されています。

チェックイン手続きが終わると、食事の時間などの簡単な説明を受けていよいよ自分たちの部屋へ。マラセレナロッジは本館を中心に扇状に左右にロッジが並んでいて、私たちが泊まる部屋は本館から見て左手の中央付近の部屋でした。各部屋に向かうまでの道の両側は綺麗に咲き誇る花で埋まっており、草木のお手入れをしている従業員の方が会釈をしてくれます。そして本館から歩くこと2分、これから3泊することになる部屋に到着しました。

マラセレナロッジ

アフリカ動物図鑑[27] ブッシュバック
ロッジのすぐそばまで動物がやってくる

マラセレナロッジ

黄色を基調としたかわいらしいデザイン

マラセレナロッジ

窓側から入り口側を撮影

マラセレナロッジ

ベッド

マラセレナロッジ

水洗トイレ

マラセレナロッジ

シャワールーム
お湯もちゃんと出る

マラセレナロッジ

窓からの風景
マサイマラを一望できる

マラセレナロッジ

小さなロッジが並ぶ

ついに念願のマラセレナロッジ。長距離移動の日々が続き少々疲れていた体も、部屋に入ったとたんに元気を取り戻し、テンションがぐんぐん上がっていきます。曲線を多用したかわいらしいデザインとふかふかのベッド、窓から見えるマサイマラの絶景。これぞまさに名の通りの『リゾート』、夢のような贅沢な空間です。

部屋は、入り口を入ってすぐ右がトイレとシャワールーム。もちろんトイレは水洗、シャワーは24時間お湯が出ます。アメニティーも充実。そしてトイレを過ぎ廊下を進むと8畳ほどのベッドルームが待ち構えています。

窓からはマサイマラを一望でき青々とした草原が地平線までずっと続いていました。すぐ真下には河渡りで有名なマラ川がゆったりと流れており、この河渡りを目当てに走りまわるサファリカーや水を求めて川に集まる動物たちが遠くに小さく見えます。ヌーの大移動のシーズンだと部屋からヌーが河渡りをしている光景を見ることができるとのこと。部屋からこの絶景を眺めていられるというのは本当に贅沢なものです。

マラセレナロッジ

さて部屋で少し体を休めた後は、レストランで昼食を取ってロッジ内の探検をしてみましょう。荷物を部屋に置いて身軽になった体で、再び元来た道を戻って本館に向かいます。

レストランは、朝昼晩ともブッフェスタイル、夕食のみ隔日でコース料理になります。食事代は宿泊費に含まれていますが、ドリンクは有料。料理は、ケニア名物(?)の卵料理(入れる具材をリクエストすると出来立てを作ってくれます)やサラダ、魚に肉、デザートと実に豪華で多種多様。ただしメニューはさほど変わらないため、3日間毎食同じ料理が並んでいるのを見ると少々飽きてきます。

マラセレナロッジ

レストラン入り口

マラセレナロッジ

コースディナーとタスカービール

マラセレナロッジ

ロビー

マラセレナロッジ

プール側から本館を望む

マラセレナロッジ

プール側から本館バーカウンターを望む

マラセレナロッジ

レストラン

レストランの横にはバーカウンターが設置されており、大自然を眺めながらお酒を飲むこともできます。また、フロントではオプショナルツアーの申し込みを受け付けており、マサイ族のダンスショーや、ナイトサファリ、バルーンサファリ、ウォーキングサファリ、ヒッポプールでの朝食など様々なプランが用意されています。

私たちはマサイダンスショーが気になったので、受付でお願いして急遽飛び入りで参加させてもらいました。マラセレナロッジの裏山にマサイダンス用の広場がありそこでマサイと一緒にダンスを踊ることが出来るのですが、意外に安くお値段1人1000Ksh(=約1000円)。幸いに私たち二人しか参加者がいなかったので、マサイの長老からマサイ族の習慣や生活様式を教えてもらうことも出来ました。

ちなみに余談ですが、マサイの長老が「私はプライムミニスター・コイズミを知ってるよ」と言ったので、「いや日本はコロコロ総理が替わるので、あれからもう5人目で今はカンという男が総理だよ」と答えたら「なぜそんなに替わるんだ」驚いていました^^;4年近くで5人も国のトップが替わるって普通驚きますよね…。

マラセレナロッジ

本館前にあるプールは朝早くからに賑わっていました。朝6時からプールで浮遊している人や、はしゃぐ子供たち、プール脇の椅子で本を読む人など皆いろんな方法で余暇を楽しんでいます。基本的にゲームドライブは動物が活発に動き回る朝と夕の2回だけなので、昼間は皆ロッジに帰ってきてこのように思い思いの時間の使い方をしています。

マラセレナロッジ

アフリカ動物図鑑[28] アガマトカゲ
ホテルの敷地でたくさん見かけました

マラセレナロッジ

アフリカ動物図鑑[29] ロックハイラックス
かわいらしい

マラセレナロッジの敷地内に大きな動物が敷地内に迷い込んでくることは無いのですが、小さな動物たちはロッジの敷地内を駈けずりまわっていました。プール近くの石垣に住んでいるのがつぶらな瞳がかわいらしいハイラックス。そしてかなり毒々しい色彩のアガマトカゲ。この2種類はよくロッジ内で見かけました。また、鳥も何種類かやってきては敷地内で美しい声で鳴いていました。

眺望がすばらしく、デザインもとてもおしゃれなマラセレナロッジ。このロッジに一目惚れして始まったケニア旅行でしたが、期待以上の素敵なロッジでした。マラ川のそば、ヌーの河渡りポイントにも近く、使い勝手の良いかなりお薦めのロッジです。

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